フランス語メモ

学んだフランス語を書き残す

遠回りな表現

こんな話を聞いた。

日本の飛行機の機内で赤ん坊が泣いていた。その近くに、外国人の人が座っていた。それを見つけた女性が、CAさんを呼びつけて、「あそこの外国人が赤ん坊がうるさくてイライラしてるみたいだからなんとかしてあげて」と言った。CAさんがその外国人の人に確認してみると、外国人の人はそんなことはないと言った。「全く気にしていないよ」CAさんが確認してみると、赤ん坊の鳴き声にイライラしていたのはその女性のほうで、なんとかして自分の気持ちを伝えるために、そんなことをでっち上げたのだということがわかった。

この面白いところは、この女性が自分の感情のほうをなんとかしようとするのではなく、なんとかして自分の感情を満たすために、悪知恵を働かせているという点だ。

赤ん坊が泣くのは仕方のないこと、それを自分に納得させることができないばかりか、自分が直接クレームを入れることも世間体が悪いと見て、害のない人を巻き込んで、どうにか自分の感情を満たそうと暗に画策している。

外国人の人を狙ったのにも理由があるのだろう。外国人の人だから、感覚が自分達と少し違って、イライラすることもあるだろう、くらいに思っていたかもしれない。

なんともねばねばした、食べ物の腐ったような糸を引く態度と心だと思う。

愚痴を書くために書いたわけではないが、そんな不愉快な、卑しいことが多い。多すぎる。態度の簡潔な人が少なくなった。これを見て、自分の態度も反省しなければならない。

 

f:id:ko8136:20250104211439j:image