フランス語メモ

学んだフランス語を書き残す

量と音読

学生の頃、ノートに英文や単語を書いて覚えていった。

それが無駄だったとは言わない。量は質を凌駕すると先生に言われて書いていた気がする。

 

それでも、正しく綴りを書けるようになっても、話したり、文を組み立てることは難しい。

 

卒業して、しばらくして、意味がわからなくてもいいから、慣れるために音読をして、本を一冊音読し通した。原文で読めるようになりたいという気持ちもあった。

それからようやく英語に慣れた気がする。そうでもしなければ、なかなか慣れることができなかった。

やり方は人それぞれだと思う。

 

f:id:ko8136:20240403205330j:image

 

前提の認識

「精算と自然」(グレゴリー・ベイトソン)を時々読む。

1979年ころに書かれた本のようだが、そのときの学生たちにある種の思考のツールを欠いている傾向があると書かれている。

初等、高等、文系、理系、男子、女子の区別なく一様に現れる、彼らに欠けているもの

それは、前提の認識なのだ、とある。

 

少し前に読んで、またしばらく読んでいないが、時々、自分が行うこと考えることが何を前提にしているか、思い出して考えることがある。

備忘。

上がるとき下がるとき

comme l'essor et la chute des cours

 

essor は飛躍、飛翔の意味

 

これもナシム・タレブの「Le Hasard Sauvage」から見つけた文。和文では「まぐれ」、英文では「Fooled by Randomness」のタイトルで出ている。

 

英文が全然読めなかった頃、とにかく読破することを目標にわからなくても音読してところどころ辞書を調べながら読んだ最初の本が「Fooled by Randomness」だから、思い出がある。

いまはそれをフランス語版でしている。

 

英文で印象的だったのは、

As I am writing these lines I am on a slow train in the Alps, comfortably shielded from traveling businesspesrnons. People around me are either students or retired persons, or those who do not have "important appointments", hence not afraid of what they call wasted time.

 

7.5時間かけてミュンヘンからミラノに電車で行くという回想のシーン。

 

フランス語版でもそのうち同じところを読むことになるだろうが、もうしばらくかかりそう。

 

f:id:ko8136:20240124214520j:image

「不潔だ」をフランス語で言うと

不潔だと思ったとき、人はどう思い、それをどう表現するだろう。

 

近くにあり臭いと思えば、顔を背けるだろうか。

鼻をつまむイメージも湧いてくる。

顔も、しかめると思う。

 

フランス語では、ピンセットでつまむことができない(ほど不潔)というらしい。

n'être pas à prendre avec des pincettes

 

ce qui a l'air intelligent dans une conversation, une réunion, et en particulier dans les médias, est tout particulièrement à prendre avec des pincettes.

- Le Hasard Sauvage, Nassim Nicholas Taleb

 

上の例では、ピンセットでつまむ、となっている。

ピンセットでつままなければならないほど不潔というレベルがあり、その上が、ピンセットでもつまめないほど不潔というレベル、ということだろうか。

 

不潔なものから顔を背け近づかないという姿勢ではなく、ピンセットを持ちそれに近づこうとしているのはフランスの文化かもしれない。

 

mon chat aujourd‘hui

f:id:ko8136:20240114214622j:image

 

エルルとテルル

地面に関するフランス語を最近勉強した。

ヌーベルエコールのレッスンで宿題に出たのが、余っている土地があるのでそれを有効活用するための提案を市長にするというもの。

市長に提案する手紙を書くというお題が結構ある気がする。フランス語ならではという感じがする。

 

terrain 土地

jardin 庭、公園

 

terrainはテランと読み、電車のtrainトランとは違うと、先生は説明した。

jardinはterrainのジャンルの一つですとも説明した。当たり前やがな。

 

terre地球、陸地

テルと読む。何かの小説でterreがタイトルにあった気がする。確か川上弘美の小説。

 

他の本の中ではterre-à-terreが出てきた。

terre-à-terre

テラテルと読む。

意味は、あまりにも現実的な、散文的な、平凡な。

陸地を2回繰り返していて、地をいく感じ。

 

辞書では同じページに

terreur 恐怖

テルルと読む

 

そこからtを取って

erreurとすると

エラーの意味で

エルルと読む

 

f:id:ko8136:20231219232932j:image

なぜフランス語を勉強するのか

タイトルの通り、なぜフランス語を勉強するのか考えてみた。

というのも、フランス語を勉強しています、と言うと大抵、なぜ、どうして、という反応をもらうことが多いからだ。

英語を勉強しています、なら褒められることもあるだろうが、フランス語を勉強していると伝えて褒められたことはない。いつも不思議そうな顔をされる。

 

よくあるのはたくさんある言語の中でなぜフランス語なのか、という質問を受ける。

英語は学校でも習うから、勉強していておかしくないのだろうが、フランス語はみんながみんなそうではない。それに僕の出身学部はフランス語とは何の関係もないから、余計に変な趣味だと思われるようである。

 

僕は聞かれたら、大学の第二外国語がフランス語だったので、と答えることにしているが、それでも納得しない。

第二外国語がそうだったからといって、そのまま継続するのは奇妙な人か、変な人、といった眼差しを受ける。

日本語、英語、それ以外の言語は勉強しなくていいものという不文律がある気がする。

いや、ある。確かにある。

僕の周囲の人だけなのかもしれない。もっと広い世界に出たら、当然、いろんな言語を話す人がいるはずで、僕の世界が狭いのかもしれない。

 

そういう世界を広げるという意味でも勉強しているし、語学は過去にやったものは必ず何かしら身についている、そこから減退することはあまりない、という特性があるから、それも理由のひとつだと思う。

しばらく休んでいたが、またフランス語を再開しようと思う。

目指せB2。

 

mon chat

f:id:ko8136:20231217231911j:image